あかつき|短編

高校3年生の夏に書いた小説です。ちょうどこの頃、オリンピックが迫っていました。

 だから、大人らしいことは罪だ。大人は罪人だ。コドモコドモと呼ばれ続けた、一人の人間でしかないはずの僕が、どうして罰を受けなきゃいけない。
 だから、死の西陽から遠いことは情状酌量だ。
 だから、死の西陽に近いことは唯一の大人への罰だ。


—— 紀まどいの動く名刺 ——

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