大学1回生の冬に書いた、二次創作小説です。

#カンザキイオリ非公式誕生祭という企画に基づいて制作されました。

音声化された状態でのみ公開されています。

［モチーフ］

　爆弾 / カンザキイオリ

　「親愛なるあなたへ」カンザキイオリ

　ねえ、反省してね？　それまで、私、ちょっとビビってたんだよ？　私がなんにも考えないで、姉さんの前で姉さんの真似事をした、あの秋から、姉さん、ずーっと怖い顔してた。——うん。反省してね、はちょっと冗談。だけど、みんな姉さんのこと愛してるんだから。姉さんに一喜一憂しちゃうんだから。それをわかってね。——ふふ、今の私、ちょっとひどい。ひどい妹。けど、これは姉さんが私にしたことでもあるの。
　だから、私も姉さんにおんなじことをするの。
　愛してるよ姉さん。姉さん、お誕生日おめでとう。
　だから、いつ、いつまでも、ぶっこわれていてね。
——ちらちらりと散る水しぶき、夜霧にとけ、鬼灯の灯を乱反射する音。
——まぎれて、ハミングがきこえる。