過去を喰らう(Defeated you)Give me
小説を書きました。
2023年10月、神椿オンリー同人誌即売会Observer Effectにおいて、サークル「蓮根の回転について」から配布された合同誌「新しい神椿を生きるための12の小説」に寄稿したものです。
「人を気取る」と同時に投稿したいと考えており、公開するタイミングを逃し続けていましたが、#BirthdaySHELFを機に、2024年3月11日、投稿できました。
うぐいすがどこかへ行った夏の夜。鈴虫が春の残香を保存して、私はひとり、浴衣で佇んでいる。
彼が現れるかもしれない。
そんな期待が私をそうさせていた。しかし彼は現れなかった。花火大会、河原の夏祭り。千里川が大阪でいちばん綺麗な川だが、かえって水面に私の顔が映って、ほとほと疲れた。やめだやめだ。家で小説の続きでも書こう。踵を返そうとした。
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