会誌「P.ink」学祭号を発行しました

代表をしている表現者団体、総合表現サークル“P.Name”の会誌「P.ink」学祭号の発行を主導しました。

この号では、これまでの会の活動から過去作を抜粋して2本、これまでの会の活動を紹介する記事を1本、そして、書き下ろしの文芸作品を5本掲載いたしました。

書き下ろし作品5本については、順次サークル公式noteにて公開されていますので、ぜひご一読ください。

推しは虫我くんの「ミルキーゴースト」とポポネさんの「弱者たる君へ」です。


ミルキーゴースト｜小説／作：虫我｜総合表現サークル"P.Name"

０ 　何にだって寿命はある。 　寿命、生まれてから死ぬまでの期間と云い換えてもいい。それはもちろん人間に限らず、犬や猫などの動物や、植物にだってある。枯れない花はない。そんなものは造花だけだろう。それに造花でさえも、長い目で見れば、いずれ朽ちる。時間の尺度を永遠的に捉えれば、終わりのないものは存在しない。つまり裏を返して考えてみれば、すべての物質には寿命があると云うことができる。 　では、食品はどうだろうか。動植物の例に当てはめて考えてみれば、バラ肉や魚の切り身はもうすでに死んでいるということになる。しかし、それらの食品を死体と捉えている人間は少ない。そもそもそんなことを考えなくても、

note（ノート）

——　紀まどいの動く名刺　——

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