いつか僕に追いついて僕を追い越す君へ。
年を越すにあたってのエッセイです。
君が「君はなにか大きなものと戦ってる」と僕に言った夜をよく覚えてる。僕はその言葉を頼りに、僕が何と戦っているのかをずっと探ってきた。きっとそんなことを言われなくなって、僕は答えに辿り着いたんだろう。しかし、みんなが僕の「生きること」に寄り添おうとするなかで、僕にとって生きることと戦うこととが不可分であるなかで、初めて、戦うことに寄り添ったのが君だったのかもしれない。
僕の戦いも君の戦いも、どうやらこれからも続く。そのことにとても安堵してる。だから僕は、何度でも君に、手袋を投げ直したい。
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